福井で小さな本屋はじめました。

JR福井駅前に小さな新刊書店「わおん書房」ができるまでとそれからの記録

店舗の適正家賃はどのくらい?

こんにちは、わおん書房です。

 

先日は、物件選びについて書かせていただきました。

waonbooks.hatenablog.com

 

物件選びでいちばんネックとなるのは家賃です。

店舗の家賃って、どのくらいが適正なんでしょう?

 

もちろん安いにこしたことはありません。家賃のかからない物件(自宅の一部とか使っていない持ち家とか)があれば言うことはありません。

 

広くて便利な場所であれば、家賃が高いのは当然。

でも家賃は何もしなくても毎月発生しますから、できる限り安く抑えたいですね。

 

通常、店舗の適正家賃は粗利の10%~20%と言われるそうです。

粗利とは、売上から原価を引いたもの。本屋の場合だと売上から本の仕入れ代金を引いたものです。もし、ひと月の粗利が100万円なら家賃は10万円から20万円が適正ということですね。

 

これを逆に考えてみます。

いま、仮に家賃15万円の物件を検討しているとします。

売上に占める粗利の割合(粗利率)は30%、粗利の20%を適正家賃と考えることにします。

そうするとこんな式になります。

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月250万円の売上が必要ということになります。

家賃が粗利の20%では高すぎる、10%までしか許容できないということになれば、

  

  売上 × 30% × 10% = 150,000円

 

月500万円の売上が必要ということになります。

要するに、それだけの売上を上げることができるのかを考える必要があるということです。

ちなみに今は粗利率を30%と仮定しましたが、商売によって粗利率も変わりますから必要な売上の金額も変わってきます。

 

ご承知の方も多いと思いますが、本屋は粗利率が低い業種として知られています。

家賃分を払うために月いくらの売上をあげなければいけないか、計算してみると現実の厳しさをつきつけられます(汗)。

 

長く商売を続けていく上で、数字により客観的事実を知ることは大切です。

今日も電卓片手に、良いアイディアがないかと頭をひねる店主です。