福井で小さな本屋はじめました。

JR福井駅前に小さな新刊書店「わおん書房」ができるまでとそれからの記録

14歳の私へ

こんにちは、わおん書房です。

 

夏真っ盛りの8月ですね。

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 猛暑日の続く福井ですが、2,3,4日は恒例のフェニックスまつりでした。

普段は人通りもまばらな駅前の電車通りが人でいっぱいに!

「あれ?福井ってこんなに人がいたんだぁ~。」

家族連れ、浴衣を着たカップル、県外からの旅行客の方、みんな入り乱れて祭りを楽しんでいる様子に、なんだか嬉しくなってしまいました。

 

さて、毎月楽しみにしているこちらの新聞記事「14歳の君へ」。

様々な分野で活躍する方から中学生に向けてのメッセージです。

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今回は社会学者の岡檀(おかまゆみ)さん。

 

まず、冒頭のこんな言葉にひかれました。

『子どものころはよく道草をしました。…研究も時々脱線しますが、思わぬ発見もあります。将来の目標は大切ですが、絶対必要でもないし、一直線に進むのでなく道草も大事だと感じます。』

思えば私の人生は脱線だらけ。道草や遠回りもずいぶんしてきたなぁ。

 

そしてこんな言葉も。

『「みんながするから」ではなく自分で決め、他人の考えを尊重する。大事なのは、周りとちがった行動をしても仲間はずれにされないこと』

『「どうせ自分なんて」と考えない。ちっぽけな存在でも絶対にゼロじゃない。』

 

人と違ったことをすると受け入れてもらえず、時には仲間はずれにされがちなのが日本の社会。特に中学・高校では同調圧力が強く、小心者の私は仲間はずれにされないように人の顔色をうかがってばかり。自己肯定感が極端に低い上に友達も少なく、「どうせ私なんて…」といつも感じていました。

 

でも、今ふり返ってみると、道草や遠回りで無駄だったことはひとつもないし、中学・高校のときの友達が、今、本屋を訪ねてきてくれます。

 

今の私が14歳の自分に言葉を贈るなら…

「もっと自分を信じていいよ。」

 

他にも岡さんは、物事を感情的に判断するのではなく、統計的に観察し理解することで冷静に状況判断することができるようになる。そしてそれは生きる力につながると説かれます。

 

私が14歳のときに、こんなアドバイスをしてくれる大人がそばにいてくれたらなぁ…。

せめて、迷える14歳にアドバイスや救いの手をさしのべられる、頼れるおとなになりたいと思う今日このごろです。