福井で小さな本屋はじめました。

JR福井駅前に小さな新刊書店「わおん書房」ができるまでとそれからの記録

スイッチを入れる!

こんにちは、わおん書房です。

 

うっかり風邪をひいてしまい、店主はこの1週間、体調不良に苦しめられました。

寒暖の差が激しいので、皆さまもご自愛ください。

 

先日、新聞のとある記事にとても心を動かされました。

日本画家の千住博さんが全国の中学生に向けて送ったメッセージです。

f:id:waonbooks:20190626165116j:plain

・中学時代の経験が、その後とても役に立った。人生は小さな、何気ないものの積み重ね。

・美は本当の豊かさに気づく鍵穴。そして美は「何があってもあきらめない」という生き方、生きる力を応援するためにある。

・意識してスイッチをいれることが大切。

 

気がつけば、店主も少なくない人生を歩んできましたが、振り返って思うのは、

「自分が経験したことで、無駄なものは何ひとつなかった。」

ということです。その当時は

「なんでこんなことしなくちゃならないんだろう?」

と思ったことが、◯十年の時を経てちゃんと役に立っている。

小さな、何気ないものを大切に、日々を積み重ねていきたいです。

 

そして美に関する言及。

美に心惹かれるのは人間の本能ともいえる大切な感性。身近にあふれている何気ない美に気づくことで心も人生も豊かになる。

ああ…でも忙しさにかまけていると気づけないんですよね。忙しいは「心を亡くす」と書きますものね。忙しさを言い訳にしている自身に対する自戒の言葉としたいと思います。

「自分の思いを何とかして伝えたいのが人間で、伝え合うことを芸術と言います。」

芸術はコニュニケーションの手段で気持ちを伝え合うのが大事、という言葉にも深くうなずかされました。

 

最後に「意識してスイッチを入れる」。

ただ漫然と過ごしていても気づきは得られません。

自分から手をあげる、話しかける、飛び込んでみる。行動を起こすことがとても大事。

スイッチを入れる、つまり無理やり自分を追い込んでいくことも必要なんですよね。

 

…というわけで、店主も「スイッチを入れる」ことにしました!

予定していた打ち合わせが1週間先に伸びて、突然できた時間を利用して映画館へ。

念願のこちらの映画を見てきました。

f:id:waonbooks:20190626172912j:plain

いや~行ってよかった♪

小さな町に念願の本屋を開くべく準備を進める主人公が、店先に掲げた看板を見て思わず笑顔をあふれさせるシーンがあるのですが、店主は見ていて胸がいっぱいになってしまいました。

わかるわ~~あの気持ち。ほんの3ヶ月ほど前の自分の姿が重なります。

内容についてはネタバレになるので言及を控えますが、様々な気持ちを思い出しながら感情移入しながら、豊かな時間を過ごすことができました。

 

やるべき仕事がたまってるから、疲れているからetc.…言い訳すればキリがありません。

「スイッチをいれる」ことをいとわず、小さな経験を積み重ね、何気ない美しさに気づく心を忘れずにいたいと心から思います。

 

映画館で予告編を見ていたら、また見逃せない映画を発見!

「スイッチを入れる」べく、さっそくスケジュール帳に次の映画鑑賞日を確保した店主でした。